国際公法合格体験記

M.Kさん 受験歴: 新試験1回
国際基督教大学教養学部
一橋大学法科大学院
                      

1 選択科目を選択した理由

 私が国際公法にしたのは、選択科目の中で唯一大学学部の授業でも触れたことがあったからです。私は純粋未修で、これから新しい法律を学ぶのは大変だなと思っていました。すこしでも予備知識があるものの方が良く、また勉強していて自分の興味関心とも近く、勉強も苦ではなかったので、国際公法にしました。

2 受験した選択科目のメリット・デメリット

 国際公法は受験者が少ないので、少し頑張れば上位を狙えるかもしれません。そうすると、選択科目は比率も高いので、論文試験全体的に有利になるかと思います。また、少数派なので、国際公法というだけで珍しがられます。単に話のネタになるというだけでなく、色々なところから国際公法関連の質問が来たりします。国際公法は実務に直結しないかもしれないと思われがちですが、意外と役に立つ分野でもあるのかなと思います。
 デメリットは、受験者が少ないことの裏返しで、演習書が少ないこと、周りで一緒に勉強できる人が少ないことです。国際公法を担当されている教授や、国際公法受験の先輩方をなんとか見つけて頼ることができた方が良いです。一人ではちょっと難しいかなと思います。

3 法科大学院での選択科目学習状況

 ローでは2年の時に国際公法の基礎の授業がありました。それでも授業時間は多くなく、基本的なことを教わるだけで国際公法の全体をさらうということまではできませんでした。この授業が司法試験に直結するということはありませんでした。ただ、国際公法の担当の先生と仲良くなって、司法試験対策で面倒を見てもらえるようになったきっかけとなりました。ローの授業があるなら、国際公法選択を考えているのですが・・・と先生にご相談した方が良いです。
 ローでは3年次に教授によるゼミがあって、私は国際公法ゼミを選択しました。そこでは論文試験について議論する時間をいただいたり、また研究者志望の大学院生の方と議論することができ、とても勉強になりました。人数は少なかったものの、とても充実していました。

4 選択科目攻略法

 私が国際公法を選択科目にしようと決めたのはロー2年の春くらいでした。
 先ほど述べた通り演習書が少なく、唯一定番と言える演習書がプラクティス国際法でした。この問題を何回も解きました。後は司法試験の過去問くらいしかないので、これも何度も解きました。ほかに対策するものもないので、ロー2年の早い段階から着手して、最低でも全ての年度を3回は解きました。
 そのほか、ローでの授業レジュメをベースにした自作のノートを作成し、それを元に重要事項を暗記したりしていました。また、国際公法は特に百選判例が重要なので、直前まで百選を読み込んでいました。国際公法は判例学習を特に重視した方が良いと思います。でも、今考えると、もっと百選の判例を完璧に理解していればもっと国際公法で良い点を取れたなあと思っています。あと、基本書ももっとしっかり読んでおけばよかったなあと思っています。
 私は国際公法の教授や国際公法で受験された先輩とつながることができました。そのため、教授に答案を添削していただいたり、先輩からノートなどを入手したりして助けていただきました。そうでなかったら合格はかなり難しかったと思います。
 予備試験では選択科目がないこと、やはりほかの科目と比べて不安があったことから、予備試験が終わったあとくらいから選択科目に特に力を入れて勉強をしていました。といってもどれかの科目に偏りがないようにはしていました。直前の模試ではかなり上位の成績をとることができ、かなり自信がつきました。
 でも、司法試験当日は選択科目が一番最初で、その良し悪しがその後の科目を受験する上での精神状態にも影響します。私の場合、司法試験本番の国際公法の手応えとしては、国際公法は過去問通りしっかり書けたものもあれば判例を覚えきれてなかったなと痛感した問題もあったので、あまり自信がありませんでした。その後の公法系科目も全体的に難しく、1日目はすごく疲れました。でも、2日目からは切り替えて頑張ることができました。結果、国際公法も成績がよかったし、2日目の民事系もよかったです。だから、国際公法はメンタルに影響するのでしっかり対策しておくと安心ですし、仮にうまくいかなかったとしてもしっかり切り替えることが大切かと思います。

5 使用した本

 国際公法で使用したのは、現代国際法講義、演習プラクティス国際法、条約集、判例百選です。百選以外は全部先輩からのお下がりです。でも、最近の判例などもほかの科目と比べてそれほど多くないもののないわけではないので、基本書や条約集はなるべく新しいのが良いかと思います。基本書はなんでも良いかと思いますが、ほかの3つは必須かと思います。
 4で述べた通り、プラクティスや司法試験過去問で演習をし、復習とノート作成で基本書を使いました。そして、判例百選を読み込むという使い方をしていました。

6 受験する方へのアドバイス

 繰り返しになりますが、国際公法は頼りになる人を見つけて一緒に頑張ったり、情報収集をしたりするのがとても難しい科目で、頼れる仲間や先輩、教授を見つけること、そのような方々からたくさん情報収集をすることが特に重要になります。
 試験自体は過去問と判例研究をしていればそれほど難しい問題ではないかと思いますし、私のような非法学部出身者でも十分合格レベルに達することはできます。プラクティスや司法試験の過去問を繰り返し解くこと、判例の事案や論点をしっかり理解して把握することが勉強の中心になるかと思います。
 国際公法は意外と社会で役に立つ学問ですし、興味深い分野です。外交官など公務員を目指す方も国際公法を学ばれると思います。司法試験でも、国際公法を勉強される方や選択者が増えると良いなと思います。

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