凡人よりもやや下が、最速最短で中順位で一発合格する方法

吉田 賢治さん 受験歴: 新試験1回
日本大学法学部卒業
日本大学法科大学院 【既修】2019年入学・2021修了
                            

 私が司法試験受験を決意したのは、学部4年6月、教育実習先の生徒に「賢治なら良い先生になれる」と言われたからです。その当時、最近ツイていると感じていた私は、その一言で「よし。司法試験を受けよう」と決意しました。
 そこで母校のロースクールを受験しました。今さら他のロースクールを受験しても合格の見込みはなく、母校なら受験料や入学金が無料で奨学金が充実しているからです。
 ロー入試が終わり、合格が決まった後、私はTOEICを極めていないと思い、TOEICの勉強をしていました。最終的に卒業するまでに845点くらい取ってました。法律の勉強は、母校の研究室にある泉谷直亨ゼミで論文の勉強をしました。当時の泉谷ゼミのレベルは非常に高かったです。予備試験合格者から超上位ロー合格者までいました。当然私の答案は、ゼミ内で圧倒的最下位でした。「論文にまで不慣れだと感じました。これからがんばりましょう」と書かれた思い出があります。
 ショックを受けましたが、自分より遥かにレベルの高い方が多いこのゼミで学ぶことは、新たな発見が多く楽しかったです。年末の飲み会の際、先生にゼミに入った理由を聞かれ、「強い人たちの中で学べば成長できると思い入室した」と述べたところ、半笑いされました。まだ自分は話を聞いて貰えるほどの領域に達していないから、更に努力しようと決心した記憶があります。

 ロー入学後、私は同級生の社会人の方のレベルの高さに驚きました。いわゆる再ローという方が多いらしいです。もっとがんばろうと思いました。この時期が一番しんどかったと思います。漸く自分が目標としている司法試験というものの難しさを実感し始めたからです。この頃は一発合格についてローの実績等から難しいと考えていました。
 しかし、敵前逃亡は武士の恥なのでローに通いました。覚悟を決めると後は走るだけでした。後期は学校生活に慣れ、自分のペースで過去問の短答の勉強等をしました。また、過去問への取り組み方法、百選のまとめ方も大学内にあるゼミ等で学びました。更に要件事実についても初めて学び、ここから論文の書き方が少しずつ分かりはじめました。
 このあたりで試験直前まで愛用した辰已の論文ぶんせき本と出会いました。
 この本を通じて試験のレベルの高さに対し、受験生のレベルがそこまで高くないことを知りました。

 辰已ではスタ論と全国模試を利用しました。スタ論は受験生のレベルを正確に測るため、時間配分を考えるために使用しました。実際の参考答案等を見てみると、凡そ考えられないくらいレベルが高くカンニング等不正行為をしているのでは?と疑問を持ったので、そこまで当てにしませんでした。時間配分の勉強にはなりました。
 全国模試は、自分の立ち位置が大体把握でき、合格できそうなラインにあることに自身を持つことができました。
 私が行った受験対策で成功したことは、やることを極限まで絞り、休むことに重点を置いたことです。
 どの講座かは不明ですが辰已講師の福田俊彦先生が、「何をするかよりも何をしないかを決定し、やると決めたものは徹底的に行う」という旨の発言をしたことを私は、読みました。
 このことから、とにかく楽をしようと私は考え、過去問だけやることを決心しました。
 これの他には、ローのゼミと前記したスタ論しか受験勉強をしていないので、大半の時間を過去問の勉強割いたことが効を奏したと考えています。
 その方法は、18年以外の過去問について、自分の中で8枚に収まる範囲内で完璧な答案を採点趣旨・実感・ぶんせき本等を参考に作成し、その後、作成後その答案通り答案構成できるかをひたすら練習することです。この作業を通じ、常に試験委員の目線に立って問題を考えることができました。
 また勉強方法はあまり苦ではなかった記憶があります。この方法のおかげで試験当日も試験委員が聞いていること、採点趣旨ではどのようなことが記載されるかを意識して答案を作成することができました。学部時代ほとんど勉強していないので、過去問と採点趣旨・実感が基本書のような存在でした。おかげで試験でも大きく外すような答案を書くことがなく、憲法と民訴以外はA評価を受けることができました。

 前記したように私が愛用した辰已の書籍は、論文パーフェクトぶんせき本です。合格答案の形はそれぞれ自由ですが、検討すべきことは外さず、しっかりと最後まで書いていれば悪い成績にならないことが分かったからです。その具体的な中身を知ることができたのは良かったです。多くの人は、合格を念頭に置くからC答案を中心に研究するらしいですが、私はA答案のみを見てました。
 それはA答案が圧倒的に読みやすく、時間をあまり掛けることなく参考にすることができるからです。A答案ばかりを気にすると自然とハードルを上げてしまうという意見は、正しいと思います。しかし、あまり上手くない表現ばかりを視覚に入れると試験当日という極限状態では、普段から視覚に入れてきた答案の形に無意識的に近くなると考えできる限り形の良いものを視覚にいれようと心掛けていました。
 また、勉強中の意識としては「誰よりもたくさん問題を解いて努力しよう」と考えていました。自分は未だ初学者ですがこの2年間だけは誰にも負けないくらい学ぼうと思っていました。私は剣道をしており、私が尊敬する選手の座右の銘が「三倍努力」であり、その選手のように、私もだれよりも鍛錬に励もうと考えていました。
 ローの同級生に社会人が多く仕事をしている一方で、通学もするタフな方たちばかりなのでそれに感化され、私も誠心誠意人事を尽くすことができました。

 ロー入学当初、完璧に予習等をこなそうとしていました。それが司法試験合格に結びつくと思っていたからです。それは決して間違いではないと思います。ローの講義では試験を意識し、かつ試験に役立つものを提供してくれる先生が多くいたからです。しかし、過去問を一通り終える前後では、講義に対する取り組み方が従来と異なりました。より試験に役立つ情報のみを優先的に理解しようと心掛けるようにすることができるようになったからです。このように過去問をまず行うことで、情報の取捨選択が容易になるので、できればロー入学前又は在学中のうちに一度過去問に目を通すことを強く推奨します。
 また、試験直前は何も頭に入らないので今までやったこと振り返りつつ、しっかり睡眠できるよう、ガッツリ運動しておくことも推奨します。私は凡そ7=10㎞ほどウォーキングを直前期ではほぼ毎日行っていました。あとは試験当日に何を食べるか飲み物は何かなども検討しておくといいです。私は、朝食はモンスターエナジーの白とバナナを一本ずつ摂取し、昼食はソイジョイ2つとチョコレートにしました。飲み物はポカリでした。
 司法試験本番直前は、大変緊張しますが、地球上の誰よりも早く最新の司法試験をテストプレイできるユーザーに選ばれたと思い、なるべく楽しもうとしていました。たとえるならアイフォンの新作発表会やゲームイベントのE3に参加するような気持ちで向かっていました。

 最後に受験は運なので、ダメだと思ったら諦めた方が良いです。ダメと思わなくとも疲れたら休憩し、休んだ方が効率が良いです。あたりまえのことと思われますがこれが一番大事なことだと思います。それでは皆様の健闘を祈ります。

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