ロースクール在学中、司法試験対策の辰已の書籍を中心に勉強をし、合格しました

山本 浩太さん(仮名) 受験歴: 新試験1回
一橋大学法学部
慶應義塾大学法科大学院 【既修】
【受講歴】スタンダード論文答練(第2クール)

1 司法試験の受験を決意した経緯、合格までの道のり

 司法試験を目指した理由は、若いうちから専門性を活かしたキャリアを歩みたいと考えたからです。専門性を身に付けるために大学生のうちからできることといえば、資格試験に挑戦することであると考えました。法学部に通っており、日々の講義で法律に触れる機会が多かったですので、司法試験の受験を決意しました。学部2年次から資格試験予備校に通って司法試験に向けた勉強をするようになりました。勉強を始めた当初は、予備試験を目指しておりましたが、学部在学中に最終合格することができず、学部卒業後はロースクールの既修者コースに進学しました。本年3月に法科大学院を修了後、司法試験を受験し、合格しました。

2 法科大学院受験前の学習状況

 法科大学院入学前は、資格試験予備校の入門コースを受講し、そのカリキュラムに沿って勉強をしました。具体的には、1年目には基本7科目の基礎知識を習得し、2年目からは論文対策の勉強をしました。学部3年次と4年次の2回、予備試験を受験し、いずれも短答式試験には合格しましたが、論文式試験で不合格となりました。法科大学院受験前の段階では選択科目の勉強は一切しておりませんでした。

3 法科大学院での学習状況

 法科大学院1年目は、司法試験の出題科目と重複する法科大学院の必修科目の予習・復習に力を入れるとともに、演習量を確保するために実務系科目を除く予備試験の論文式試験の問題演習に取り組みました。2年目の後期からは、法科大学院の授業の予習・復習に充てる時間を極力減らし、その分、司法試験の論文式試験の問題演習に取り組むようにしました。選択科目については、2年目の後期から勉強を始めました。法科大学院では、法科大学院入学以前と比べ、より判例を意識した学習、脱・論点至上主義の学習をすることができました。具体的には、重要判例の意味を深く理解し、また、論点として顕在化しない重要知識を身に着けることができたと思います。

4 受験対策としてとった辰已講座の利用方法とその成果

 スタンダード論文答練第2クール(以下、「スタ論」)
 スタ論は、司法試験と同じ出題形式で問題が出題されるため、実践的な感覚を養うことができました。具体的には、スケジュールに沿って答練に取り組み、期限までに提出をするというサイクルを保ちつつ、時間があるときに返却された答案の復習をしておりました。スタ論は、他の答練と異なり、重要問題ではなく、本番での出題蓋然性の高い問題を出題しているように見受けられました。そのため、時間に追われる直前期においても、本番に近い質の高い答練に取り組めている、という安心感を持って勉強をすることができました。また、解説冊子は、問題の要点や関連知識について丁寧に言及していますので、読み込むことで問題に対する理解が深まりました。

5 受験対策として私がやって成功した方法

 司法試験に向けた勉強では、過去問学習に力を入れました。論文式試験の過去問につきましては、令和3年度の論文式試験を強く意識し、再び出題される可能性が高い過去問を見極め、可能性の高さ/低さによって問題演習に取り組む回数にメリハリをつけました。可能性が高いと判断した過去問については、答案構成例を頻繁に見返し(最終的には、一つの過去問当たり、通しで20回以上見返しました)、頭に叩き込むようにしました。学習教材としては、平成27年から令和2年までは、定評のある辰已の論文過去問答案パーフェクトぶんせき本用い、平成26年以前は、同じく辰已の論文全過去問集(第二版)を用いました。
 短答式試験の過去問につきましては、予備試験の短答式試験に既に3回合格しておりましたため、その知識が抜けないように直前期にブラッシュアップを行いました。短答式で求められる知識は細かく、必ずしも全てが論文式に活きないため、継続的に取り組むことよりも、短期記憶として直前期に集中的に詰め込むことを心掛けました。その結果、司法試験の山場である論文式に向けた勉強に多くの時間を割くことができました。学習教材としては、辰已の全短答過去問パーフェクトを利用しておりました。

6 受験対策として私が使用した本

(1) 論文過去問答案パーフェクトぶんせき本・論文全過去問集(第二版)について
 論文過去問答案パーフェクトぶんせき本、論文全過去問集(第二版)(以下、「両書籍」という。)については、答案構成例、解説を重点的に用いておりました。両書籍の答案構成例は、一般的な答案構成例よりは長い一方、一般的な模範答案例よりは簡潔にまとまっています。そのため、一度目を通すだけでも中身を十分理解できる一方、目を通すのにさほど時間を要しません。そのため、私は、頻繁に問題文と答案構成例を見返し、問題部分の事情の拾い方と答案の骨子を頭に叩き込みました。結果として、答案をフルで起案するよりも回転数を増やすことができ、頭に定着させることができました。実際、本番の司法試験でも過去問と類似した問題が数多く出題されましたので、そのような問題に当たりました際には、類題の過去問の両書籍の答案構成例を頭に思い浮かべながら取り組んでおりました。過去問演習で起案をすることはほとんどございませんでしたが、それでも合格することができましたのは、両書籍の答案構成例の中身をしっかりと理解・記憶し、本番で活かすことができたからだと思います。
 加えまして、両書籍は、受験生必読と言われる出題の趣旨、採点実感を踏まえたものとなっております。出題の趣旨、採点実感すべてに目を通すことは時間がかかりますので、解説を読むことでそのポイントを掴むことができたことは、時間節約につながりました。

(2) 全短答過去問パーフェクトについて
 短答式試験の勉強には、全短答過去問パーフェクト(以下、「パーフェクト」という。)を利用しておりました。パーフェクトは、新司法試験の短答の過去問を全て網羅している上、解説も大変充実しています。そのため、パーフェクトに取り組むだけでも、各科目を網羅的に学習することができますし、短答で学んだ知識の裏にある趣旨や関連条文の知識も身に着けることができます。私は、パーフェクトを各科目3周ほどしました。もっとも、これは、ロースクールに入学する以前から予備試験の短答式試験を受験し、合格していたため、知識がうっすら残っていたからであります。短答で上位合格を狙うのであれば、パーフェクトを何周も繰り返し、完成度が高めることが大切であったと、今振り返ると思います。

7 これから受験する人へのアドバイス

 受験生の皆様は、受験に当たり、様々な勉強方法・教材についての情報を得る立場にあると思います。私からのアドバイスは、それらに惑わされ過ぎず、自分が続けられそう、と思った勉強法・教材を信じて貫くことです。私は、司法試験の過去問は時間を計って答案を作成することを勧める合格者も多い中で、答案を作成することはほとんどございませんでした。一方で、過去問は直近5年分、10年分に取り組めば十分、という合格者も多い中で、15年分全てに目を通しました。その理由は、自分が続けられると感じた勉強法であったからです。どんなに優れた勉強法でも、それを継続できなければ、力を延ばすことは難しいと思いますし、継続できる勉強法を見つけることができれば、自ずと実力はついてくると私は考えております。皆さんが、これなら続けられる、と確信できる勉強法に出会われることを強く願っております。
 また、来年初めて司法試験を受験される方へのアドバイスとして、模試を受験されることを強くお勧めします。その理由は、模試を受験することには、勉強の進捗状況、自分の立ち位置を確認するだけでなく、勉強面以外での試験戦略を立てられるという意義があるからです。司法試験は最低限の実力があることは大前提として、試験戦略の巧拙によって点数が大きく変わりうる試験であると思っております。試験時間は長い日で7時間にも及び、その間、常に神経をすり減らしながら問題と向か合うことになりますので、自分がどうすれば最大限のパフォーマンスを発揮できるかを考えた上で試験に臨まないと、実力を出し切れないおそれがあります。例えば、私は模試を受験するまでは、休み時間の間の栄養補給について全く考えておりませんでしたが、模試を通しまして、本番は意外にエネルギー消費量が多く、きちんと栄養補給をしないとエネルギー不足になり、最後まで頭が回らなくなることが想定できました。そのため、本番に向けて必要十分な補食を用意することができ、その結果、本番では高い集中力を持って最後まで試験と向き合うことができました。このように、模試は試験戦略を立てる上で非常に有用でありますので、辰已の全国公開模試を始めたとした司法試験型の模試を受験されることを強くお勧めします。

辰已法律研究所 受講歴

【2021年対策】
・スタンダード論文答練(第2クール)

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