私の司法試験勉強スタイル

石井 将太さん 受験歴: 新試験1回
中央大学法学部
予備試験2018年合格
【受講歴】スタンダード論文答練 第2クール、司法試験全国公開模試

1 司法試験受験を決意した経緯

 私が司法試験を受験することを決意したのは、中学生の頃でした。その当時は、なんとなくかっこいいから弁護士になりたいと考えていました。その後、大学受験でも法学部を受験し、大学に入ると大学内の講座が充実していたので、それに沿って勉強をしていました。大学2年生のころになると、だんだんと自分が歩むべき道が途方もなく長いことが分かったので、このころ初めて本当に自分が法曹になりたいのか不安に思うこともありましたが、やはり小さいころから漠然とした憧れを持っていた弁護士になりたいという思いは変わらなかったので、そのまま目指すことになりました。
 以上のように、私には何か劇的な出来事もなければ、身内に何か事件があったわけでもないですし、親族に法曹関係者がいるわけでもありません。ただの憧れでここまで来ました。私はそれでもいいのだと思います。小さい子供がサッカーや野球を始めるのに何か出来事がなければいけないでしょうか?いらないですよね。ただ漠然とした憧れだけでもここまで来れると思います。何度もつらくなることはありましたが、それでも弁護士が自分にとっての憧れの職業であることは変わらなかったですし、一度も諦めたこともありませんでした。結局は、本当になりたいと考えているかという部分が大切だと思います。

2 予備試験合格までの学習状況(法律学習)

 私は大学が中央大学ですので、学内のカリキュラムが充実していました。学部1年次の時に民法・刑法・憲法の1周目が終了していました。1周目ですので、どんな制度があって、どんな要件効果があるのか、何罪が存在するのか、どんな権利が憲法上保証されているのか程度の学習状況です。
 2年次には、両訴と会社法の学習に入りました。このころはサークル等も行っていてあまり本格的に勉強をしていたわけではありませんでした。
 3年次に上がるときに予備試験を受けることを決めたので、2年生の3月くらいから短答の勉強を始めました。このころからやっと本気で勉強をし始めました。この当時は短答前は一日7時間以上は勉強していたと思います。
 短答の勉強方法としては辰已の肢別本を回すというやり方をしていました。だいたい各科目3~4周はしていたと思います。結果としては1点足りず、短答に落ちてしまいました。
 このころから論文の勉強も本格化していきました。行政法は3年の夏に初めて勉強しましたが、ほかの科目についてはすでに導入が終わっているので、演習書を解いてわからないところは基本書でしっかり確認するというようなことも始めていました。
 3年の秋ごろになるとロースクール受験に向けて自主ゼミを組んでいました。具体的にはロースクールの過去問を解いてみんなで検討するということをやっていました。各ロースクール5年分以上は解いて解説を作ったり、他人の答案を検討したりしていました。この際にやはり論証がある程度頭に入ってないと答案が書けなかったので辰已の趣旨規範ハンドブックを使用して論証を理解し覚えていました。このころになると次第に論文を書くことへの抵抗がなくなっていきました。ここが一つの自分のターニングポイントだったかもしれません。学部1、2年の時は答案をどう書いたらいいか、何を書いたら正解なのかが全く分からず、答案を書くことに対して不安しかなかったですが、この自主ゼミを通して答案を書くことへの抵抗がなくなったのが大きかったと思います。やはり答案を書く機会を設けるのは重要なことだと思います。また、自分が書いた答案を批判してもらえる環境も重要だったと思います。やはり自分が書いた答案を読んでも、自分で書いているので何がまずいのかわからないことが多いですが、他人に読んでもらうことで、答案を客観視することができます。この意味において、答練も有意義かと思います。
 そして、4年次にも予備試験を受けましたが、この年も4点足りず短答に落ちました。
敗因としては、3年次にあと1点だったという慢心とシンプルに勉強が足りていませんでした。具体的には肢別本を解くことで満足していて、少し問題の出され方が変わると途端に解けなくなる状態でした。これは何でその肢が正解なのかを理解しないまま解いていたからだと思います。
 4年次の1年は正直かなりつらかったです。まず、受かると思っていた予備試験のしかも短答に落ち、その後適性試験の勉強を始め、終わり次第私立ローの対策をはじめ、それが終われば国立ローの受験だったからです。かなりハードに勉強していました。つらかったですがこの1年が今の自分を支えていると思います。ほぼ手を抜かずに勉強していたからこそ、この1年の伸び率は誰よりもあったのではないかと思います。ロー入試が終わった後は1ヶ月くらい休憩してから年始からまた勉強を開始しました。
 その年はさすがに何としても予備試験に合格したかったので1月くらいから苦手な憲法と商法の短答の勉強を開始しました。1月においては朝3時間を短答の勉強にして、午後からは論文の勉強をしていました。そして、3月後半くらいから短答の勉強だけをするようにしました。
 結果として、短答では法律科目だけで160点だったので、自分にはこのくらいの期間をとって勉強をする必要がありました。

3 予備試験合格後の学習状況(法律学習)

 予備試験合格が出るのが11月です。そうすると、翌年の司法試験まで約7ヶ月しかありません。かなり時間的にシビアです。また、司法試験の問題は予備試験の問題の2倍近くあります。時間的制約も予備試験に比べると私にはシビアに感じました。また、正直問題自体は予備試験よりも司法試験の方が難しいと思います。もっとも、合格水準は司法試験の方が低いです。そんなにできていなくても、大事な部分を外さなければ合格はできると感じました。
 具体的には、ひたすらに過去問を解くということをやっていました。正直司法試験は難しいです。この難易度に慣れて、かつ、試験委員が書いてほしいことを書けるようになるには過去問を解いて、出題趣旨を読んで採点実感を読むこの作業の繰り返し以外に存在しないと思います。ひたすらこれを繰り返していました。

4 受験対策として、辰已講座の利用方法とその成果

 私は司法試験スタ論(第2クール)、司法試験スタ短(第2クール)、司法試験全国模試をとっていました。特にスタ論は勉強のペースメーカーになるのでぜひとることをお勧めします。
 また、模試もぜひ受験してください。受験生の中での自分の立ち位置を確認できますし、本番と同じ会場で受けられるのはこの機会しかないです。本番は中日を合わせて5日間あるので、かなり疲れます。模試を体験していないといきなり本番の5日間の疲労を経験することになるのでかなりつらいかと思います。

5 受験対策として、私がやって成功した方法等

 これに関しては、とにかく情報の一元化です。試験直前期の短期間で必要な情報を見返せるものを作成すべきです。
 私の場合は、趣旨規範ハンドブックを自分なりにアレンジして使用していました。例えば、演習書の重要だと思うものを趣旨規範ハンドブックに書き込んだり、典型事例をここに書き込んで頭に入れておくということをしていました。

6 受験対策として、私が使用した本

民法:趣旨規範ハンドブック・北大本・事例から民法を考える・旧えんしゅう本・百選・合格思考
刑法:趣旨規範ハンドブック・刑法事例演習教材・旧えんしゅう本
憲法:趣旨規範ハンドブック・判例から考える憲法・合格思考・憲法えんしゅうノート・百選
民訴:趣旨規範ハンドブック・ロープラクティス・百選・解析民訴・基礎演習民事訴訟法・リーガルクエスト
刑訴:趣旨規範ハンドブック・古江本・事例研究・百選
会社法:趣旨規範ハンドブック・ロープラクティス・事例で考える会社法・百選
行政法:趣旨規範ハンドブック・基礎演習行政法・事例研究行政法
国際私法:一冊本・辰巳の答練・演習国際私法・国際関係私法入門(松岡先生)

 辰已書籍としては、条文判例本・肢別本・趣旨規範本・えんしゅう本・ハイローヤー等々
 趣旨規範ハンドブックは全科目使っていました。具体的には、基本書や演習書の大事だと思う部分をガンガン書き込んでいきました。直前期の詰込みとして利用していました。これさえ見れば答案が書けるレベルまで作りました。
 肢別本に関しては、ひたすら解けない問題がなくなるまで解きました。その際に重要なのはなぜそれが正解なのか間違いなのかを説明できるようにすることです。

7 自己の反省を踏まえ、これから受験する人へのアドバイス

(1) 学部在学生・予備試験受験生へのアドバイス
 お勧めは、とにかく一元化です。何度も言いますがこれ以上に大切なものはないと思います。試験は限られた時間の中で解かなければいけません。論証を思い出す時間なんてありません。何度も一元化教材を読んですぐさま書けるようにしていかないといけないと思います。また、様々な教材に確認しなければいけないことがあると、見落とす可能性もあります。そのため一元化をお勧めします。

(2) 予備試験合格の司法試験受験生へのアドバイス
 過去問をつぶしてください。これだけで必要十分だと思います。また、採点実感出題趣旨は読み込んでください。これを読んでいないのはディスアドバンテージだと思ってください。

辰已法律研究所 受講歴

・スタンダード論文答練 第2クール
・スタンダード短答オープン 第2クール
・司法試験全国公開模試

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