【法律学習応援ブログ】短答問題に挑戦!
2019-05-29

憲法④ 第1問

「宗教上の組織若しくは団体」とは,特定の宗教の信仰・礼拝・普及などの宗教的活動を行うことを本来の目的とするものを指し,宗教と何らかのかかわり合いのある行為を行っている組織ないし団体のすべてを意味するものではない。

憲法④ 第2問

憲法第20条第1項後段でいう「政治上の権力」を,立法権・課税権などの統治権と解しても,現在では,宗教団体がこのような権力を行使することは予想されないので,政治上の権力の行使には,政治活動も含むと一般的に解されている。

憲法④ 第3問

市が町会に対して地蔵像の建立あるいは移設のため私有地の無償使用を承認した場合において,市の意図・目的は市営住宅の建替事業の円滑な進行を図ること等にあり,また,当該地蔵像の帯有する宗教性は希薄なものとなっている上,町会は宗教的活動を目的とする団体ではなかったとき,市の行為は憲法20条3項に違反するとはいえない。

憲法④ 第4問

静謐な宗教的環境の下で信仰生活を送るべき利益は,宗教上の人格権として保障されるべきであるから,人が自己の信仰生活の静謐を他者の宗教上の行為によって侵害されたときには,不法行為に関する諸規定に基づいて損害賠償の請求をすることができる。

憲法④ 第5問

憲法第20条第3項に規定された宗教的活動とは,およそ国及びその機関の活動で宗教とのかかわり合いを持つすべての行為を指すものではなく,そのかかわり合いが相当とされる限度を超えるものに限られるというべきであって,当該行為の目的が宗教的意義を持ち,その効果が宗教に対する援助,助長,促進又は圧迫,干渉等になるような行為をいう。

憲法④ 第6問

学問の自由は,学問的研究の自由とその研究成果の発表の自由を指しており,憲法第23条は大学が学術の中心として深く真理を探究することを本質とすることに鑑みて規定されたものであるから,同条の保障は大学の教授や研究者を対象とするものであり,国民一般はその保障の対象ではない。

憲法④ 第7問

大学における研究と教育は,大学が国家権力等による干渉を排し,組織体としての自律性を保障されることなしには全うすることが不可能であるから,学問の自由と不可分のものとして大学の自治も保障される。

憲法④ 第8問

教科書検定制度は,普通教育の場で教科用図書として用いるための図書を作成する目的でつくられた規制であって,それは教科書の形態における研究結果の発表を著しく制限するから,学問の自由を保障した憲法第23条に反する。

憲法④ 第9問

教科書検定は,教育の機会均等と教育水準の維持向上を図るという国の責任を果たすためにその一環として行われるものであり,教科書執筆の自由ないし出版の自由の制限として許容されるためには,教科書の誤記,誤植その他著者の学問的見解にかかわらない客観的に明白な誤りの有無の審査にとどめられなければならない。

憲法④ 第10問

下級教育機関においても,子供の教育が教師と子供との間の直接の人格的接触を通じ,その個性に応じて行われなければならないという本質的要請に照らし,普通教育における教師にも完全な教授の自由が認められる。